Appetizer Sampler: 定番メニューを少量ずつ試すことができておトク。2〜4人前のボリューム(11.95ドル)

Appetizer Sampler: 定番メニューを少量ずつ試すことができておトク。2〜4人前のボリューム(11.95ドル)

 毎日ランチタイムに行列ができるトルコ料理レストランがあるという話を聞き付けて、早速ファウンテンバレーにある「Istanbul Grill」へ。ファウンテンバレーに新しくできたレストランモールの一角にあり、周囲にはオフィスも密集している。店内のインテリアからは中東の雰囲気が漂い、期待に胸が膨らむ。

 出迎えてくれるのは陽気なスタッフの方々。まずはメニューを見せてもらうが、メニューに写真は付いていないので、初心者には何を頼めばよいのかわからない。そのことを伝えると、タブレッドで写真を見せながら丁寧に説明をしてくれた。

 まずは、Appetizer Sampler(11.95ドル)をチョイス。Hummus、Babaganoush、Stuffed Grape Leaves、Spicy Chopped Salad and Labneという4種のディップと1種類の小さなアペタイザーが入ったセットだ。

 ハマスはガーリックやレモンジュースで味付けられたひよこ豆のペーストでスーパーなどでもよく見かける。ババガノフは、ナスにオリーブオイルと地中海風練りゴマのタヒニをミックスしたペースト。ナス特有の食感がうまく活かされており、味はマイルドで、グリルしたナスの香りが口の中に漂う。スタッフド・グレープリーブズは、ハーブとレーズンをミックスしたライスをグレープの葉で包んだもの。グレープの葉の香りと共にレーズンの甘味と酸味が爽やかに口に広がる。スパイシー・チョップド・サラダは、トマトとオニオン、ホットペッパーをオリーブオイルで和えたもの。見た目はメキシカンのサルサにとても似ているが、香辛料やオリーブオイルが独特の個性を醸し出している。ラブネは、ディル、ミント、ガーリックを混ぜたヨーグルト。どれも地中海料理の定番だ。これらを一緒にサーブされるピタに付けていただく。

Shepherd Casserole: ラム肉の柔らかさに感動する(11.95ドル)

Shepherd Casserole: ラム肉の柔らかさに感動する(11.95ドル)

 メインの1品目は、ラム肉のソテーにトマト、ガーリック、オニオン、マッシュルームのソースがかかったShepherd Casserole(11.95ドル)。付け合わせのヨーグルトをお好みで加えても良い。ラム肉特有の臭みがなく、とても柔らかいので、ラム肉が苦手な方でも美味しくいただける。そこに、トマトソースとヨーグルトが清々しい風味を加えてくれる。イスラム教国のトルコでは、豚肉は食べない。定番はラム肉と鶏肉で、牛肉も一般的ではないそうだ。

Vegetable Stew with Beef: スタッフ一押しのシチュー。ラム肉もおすすめだそうだ(10.95ドル)

Vegetable Stew with Beef: スタッフ一押しのシチュー。ラム肉もおすすめだそうだ(10.95ドル)

 続いてVegetable Stew with Beef(10.95ドル)をオーダー。牛肉と季節の野菜がじっくりと煮込んだトマトベースのシチューの中で混ざり合う。ビーフシチューの味にとても近いが、スープはもっとさらっとしている。日本人にも馴染みのある味で、食が進む。

Doner Kebab: 中東地域ではよく食べられるケバブ。イチ押し。(10.95ドル)

Doner Kebab: 中東地域ではよく食べられるケバブ。イチ押し。(10.95ドル)

 そして、トルコ料理の主役、ケバブが登場。ケバブとは一般的にお肉や野菜、魚を焼いた料理を指し、ミンチ肉を串焼きにしたシシカバブや、味付けした肉を串焼きにして、それをナイフでカットするドネルケバブが有名だ。ここではDoner Kebab(10.95ドル)がオススメ。タコスのように、ピタにお肉とヨーグルトを挟んでいただく。

Kunefe: 外側の軽く焦げ目が付いたサクサク感と中からとろけるチーズとの食感が絶妙($5.95)

Kunefe: 外側の軽く焦げ目が付いたサクサク感と中からとろけるチーズとの食感が絶妙($5.95)

 デザートには、中東の伝統的なスイーツKunefe(5.95ドル)が面白い。ゴートチーズの上にセモリナ粉から作られた春雨のような細かい麺を乗せて焼き上げたデザートで、そこにたっぷりと甘いシロップが染み込んでいる。オーダーしてから焼き上がるまで20分ほどかかる。

 また、このお店に来たら、トルコの伝統的なドリンクもぜひお試しあれ!ヨーグルトに塩と水を混ぜたAyranと、レッドキャロットのピクルス、塩、水で作られたSalgam Suyu(各2.95ドル)は、アメリカ人のコカコーラや、日本人のお茶と同じぐらい誰もが毎日飲むものだそう。アイランは、インドのラッシーのような見た目だが、甘さはなく塩味が強い。また、サルガムシューユはメキシカンのハマイカジュース(ハイビスカスジュース)に似ているが、こちらも甘くなくしょっぱい。この塩味が、トルコの暑い気候には丁度良いのだそうだ。また、ラム肉にも合うため、トルコで流行っているのだとか。

 食を知ることは、その国の気候風土や文化を知ることにも繋がる。中華料理、フランス料理と並んで、世界の三大料理と言われるトルコ料理。何を食べても美味しくて、日本人の味覚に合うというのが一番の感想だ。

イスタンブール・グリル/Istanbul Grill

イスタンブール・グリル/Istanbul Grill

住所: 18010 Newhope St. #D
   Fountain Valley, CA 92708
Tel: 714-430-1434
時間: 10:30am〜9:00pm(日〜木)
    10:30am〜10:00pm(金、土)
Web: www.istanbulgrillca.com



取材・文=芦刈いづみ/撮影 = Tak S. Itomi

2014年08月号掲載