病気休暇の有給化に関する法律改訂について

 これまでカリフォルニア州の労働法では、従業員(正社員、フルタイム、アルバイト等を問わず)に対するバケーションおよび、シックリーブ(病欠)有休休暇は、あくまでも、会社が自主的に提供する社員へのベネフィットの一環であり、それらを有給休暇とする義務はありませんでした。この法律が来年より大きく改訂されます。

 先月、AB 1522の施行が決定し、2015年7月からカリフォルニア州の雇用主には、従業員の労働30時間につき、1時間の有給のシックリーブを提供する義務が発生します。有給のシックリーブは、従業員自身の病気および病気の家族の看病、または犯罪の被害から立ち直るためなどに使用できます。雇用主は、年間のシックリーブを3日間(24時間)に制限することが可能です。従って、フルタイムの従業員に対し、年間3日間の有給休暇を提供することが義務付けられます。加えて、貯まったシックリーブをその年に使用しなかった場合、翌年に繰り越しできることも義務付けられ、最低6日間(48時間)の繰り越しを許可する必要があります。また雇用主は、シックリーブの使用を1回につき最低2時間ずつと使用制限することが可能です。

 ただ、バケーションの有給休暇とは異なり、シックリーブは従業員が離職した際に、未使用分を金銭として払い戻す必要はありません。雇用主は法律が施行された以後、給料明細に何時間のシックリーブが残っているか、明記する義務が発生します。これらの情報の明記がなかった場合、カリフォルニア州の給料明細に関する法律違反(Labor Code 266)と見なされてしまい、最大で4000ドルの罰金が加算される可能性があります。また、この改正に関する情報のポスターを、従業員の見える場所に貼り出す必要があります。この法律改訂により、シックリーブを使用したことが原因で、解雇や処罰を下す行為は違法と見なされます。

 既にシックリーブを提供している企業は、ポリシーが合法であるかなどを見直す必要があります。例えば、シックリーブの日数や、繰り越し可能な日数が、AB 1522の基準を満たしているかなどです。現在、シックリーブを提供していない会社の場合は、2015年7月までに、新しい法律に基づいた規則を作成することが必要となります。


2014年11月号掲載