太陽が降り注ぐ店内。テラス席もある

太陽が降り注ぐ店内。テラス席もある

 LAダウンタウン近隣のシルバーレイク&エコパークはハイセンスでヒップな人々が集まる街。近年のダウンタウンの大きな変革と同様に、このエリアもすっかり変貌を遂げている。

 今回紹介するのは地元で採れたオーガニック食材を使ったベジタリアンレストラン「エルフ・カフェ」。オーナーが数カ所のファーマーズマーケットを廻り、新鮮な野菜を仕入れているため、サラダなどは週替わりでメニューが変わる。以前はディナータイムのみの営業だったが、昨年11月下旬より週末のブランチもオープンするようになった。今回は、サービスが開始したばかりのブランチタイムに行ってみた。

 お店の外観は緑で囲まれ、周辺に並ぶショップとは少し違った雰囲気を醸し出している。アンティークな店内にはカウンター席とテーブル席があり、30人くらい入ればすぐにいっぱいになりそうだ。

Sherry Bloody Mary(8ドル)は、真っ赤な色がとても美しい。アルコール抜きにもできる

Sherry Bloody Mary(8ドル)は、真っ赤な色がとても美しい。アルコール抜きにもできる

 こだわりのオーガニック食材を使っているため、ブランチのメインメニューは7品、ディナーメニューも20品ほどと、種類はそれほど多くない。

 まずはドリンクをオーダー。オーダーの際、「Sherry Bloody Mary(8ドル)が気になっているけど、アルコールは要らない」と言うと、「アルコール抜きで作れるよ」と、真っ赤なブラッディ・マリー・ジュースを運んで来てくれた。ブラッディー・マリーには、トマトジュースをベースに、レモンジュースやウスターソース、タバスコなどが入っている。それに加えて、グラスの縁には、ハーブやペッパーなど中東風の5種のオリジナルブレンド・スパイスが飾られ、エスニックなアクセントを視覚でも楽しめる。スパイス効果で、すぐに体が中からポカポカと暖かくなってくる。

Crespou(11ドル)。3種類のオムレツを一緒に食べるのも良し、別々にを味わうのも良し!

Crespou(11ドル)。3種類のオムレツを一緒に食べるのも良し、別々にを味わうのも良し!

 メインは、Crespou(11ドル)とCurried Kale & Citrus Quinoa(11ドル)をオーダー。クレスポーは、色鮮やかなレイヤーオムレツ。卵ベースの黄色いオムレツと、緑のハーブのオムレツ、レッドペッパーベースの赤いオムレツの3種が幾重にも重なっている。ラディッシュやハーブのサラダが添えられた鮮やかなお皿に、タワーのようにそそり立つ3種のレイヤーのオムレツは、ハイセンスなシルバーレイクの雰囲気にぴったりな一品だ。オムレツは全体的に少し甘めで、オレンジとスパイスがミックスされたロメスコ・ソースでいただく。このソースは幾つものスパイスが融合した味わいで、一緒に食することで、素材の味を活かしたオムレツにパンチが加わり、一口噛むごとに複雑な味覚を感じることができる。

Curried Kale & Citrus Quinoa(11ドル)は、新鮮なケールは濃厚な味わいで、とてもヘルシーな逸品

Curried Kale & Citrus Quinoa(11ドル)は、新鮮なケールは濃厚な味わいで、とてもヘルシーな逸品

 もう1品のカレー風味のケールとシトラス・キヌア。こちらは、アボカドとグリーンビーンズ、そしてキヌアがカレー風味の中で見事にマッチしている。キヌアは、穀物の一種で、粟のようでもありクスクスのようでもあるプチプチとした食感が癖になる。ケールやアボカドもそれぞれ素材の味が濃く、新鮮な素材を選りすぐっていることが伺える。

フレンチトーストがお洒落にバージョンアップしたSuper Toast(6ドル)

フレンチトーストがお洒落にバージョンアップしたSuper Toast(6ドル)

 続いてサイドディッシュの、Nicoise Salad(5ドル)とSuper Toast(6ドル)もオーダー。ニソワーズ・サラダとは、一般的にトマトとオリーブ、ケイパー、ゆで卵、アンチョビが入った南フランス地方のニース風サラダのこと。エルフ・カフェではそれらに加えてケールやほうれん草、赤カブが和えられていた。味付けは、ビネガーをベースに塩コショウのみ。採れたての野菜を厳選しているからこそ、シンプルな味付けで、本来の素材の味が際立つ。

 名前も魅力的なスーパートーストは、フランスパンを使ったフレンチトースト。たっぷりとシロップがかかり、シナモン、ドライクランベリーとミントがアクセントになっている。さらにレモン風味の生クリームが添えられており、レモンクリームとミントが、さっぱりとした爽やかな風味を口の中に運んでくれる。サイドメニューだが、ボリュームがあり、コストパフォーマンスも高くて大満足。

 一品一品に創意工夫を凝らし、こだわりの旬な素材が丁寧に調理されており、新たな発見があるメニューばかり。週末の昼下がり、カップルや友達とのおしゃべりにぜひ足を運んでみては。

エルフ・カフェ/Elf Café

エルフ・カフェ/Elf Café

住所: 2135 Sunset Blvd., Los Angeles, CA 90026
Tel: 213-484-6829
時間: ブランチ:11:00am〜3:00pm(土・日)
   ディナー:6:00pm〜11:00pm(水〜日)
Web: http://elfcafe.com/


取材・文=芦刈いづみ/撮影 = Tak S. Itomi

2015年1月号掲載