休憩時間中のオン・コールは合法

 警備員を務めている従業員が、雇用主のABMセキュリティー社に対し、休憩時間に関する労働法違反で集団訴訟を提訴しました。

 カリフォルニア州では、雇用主は従業員に対し、連続3.5時間以上の労働につき、最低10分間の休憩(レスト・ブレーク)を提供する義務があります。また、休憩時間は有給でなければなりません。逆に、食事休憩(ミール・ブレイク)は無給でも問題はなく、勤務5時間につき、最低30分の食事休憩を提供することが義務付けられています。なお、Non-Exempt以外の従業員は、食事休憩を取る際に、クロック・インとアウトをすることが法律で義務付けられています。

 ABMセキュリティー社は、休憩時間を提供していましたが、従業員に対し、休憩時間中もオン・コールであり、連絡が取れるように携帯電話等を所持することを義務付けていました。従って、原告側は休憩時間中も会社側に拘束されているため勤務中であると主張し、カリフォルニア州の労働法に法って、違法行為であったと訴えました。これに対し、ABMセキュリティー社は、休憩時間中はオン・コールでも、大半の従業員は10分休憩は取れており、もし休憩途中に連絡が入って職務の必要が発生した場合は、また別に10分休憩を取れる規定になっていたと主張しました。

 カリフォルニア州控訴裁判所は州の休憩時間法は、休憩時間中に実働が伴わなければ問題ないと判断し、雇用主のABMセキュリティー社が勝訴しました。裁判所は、たとえ休憩時間中に雇用主が従業員を拘束したり、オン・コール状態だったとしても、実際に仕事を行わなかった場合は、法律違反とはみなされないと判断しました。裁判所は、食事休憩中は無給であるため、雇用主が拘束したり、オン・コール状態は違法であるが、休憩時間は異なると主張しました。また、10分休憩は有給であるため、拘束されていても、休憩時間中に仕事を行わなければ、ポリシーとしては合法であると判定。また、実際に休憩時間中に職務が発生した場合は、別の時間に10分休憩を取れるように会社の規定に定められていたため、法律違反には繋がらないと判断しました。

 休憩時間や食事休憩に関する質問がある場合は、弁護士にご相談ください。


2015年3月号掲載