未成年者の雇用について

 米国では、18歳未満は未成年とみなされます。18歳未満の労働者は、学校からワーク・パーミット(労働許可証)を得る必要があります。ただし、次のような雇用の場合は、パーミットは不要です。
 ●高校を卒業している場合
 ●親および保護者が所有している土地で、自分の子供または保護下にある子供が労働を
  する場合
 ●未成年による自営業の場合
 ●ベビーシッター、芝刈りなど、個人の自宅で雇用される場合
 ●新聞や雑誌の販売、および配布を行っている場合
 また、雇用主は未成年の労働者に対しても州の最低賃金(現在は時給9ドル)と残業代を支払う義務が発生します。

 なお、未成年者を雇用する際には、労働時間にも制限があります。17歳と16歳を雇用する場合は、基本的には、学校がある日の1日の労働時間は4時間までと制定されています。また、夜10時以降の労働はできません。ただし翌日学校がない日は、午前0時30分までの勤務が可能です。学校がない日、または翌日に学校がない場合は、一日8時間までの労働が許されています。なお、一週間で労働が許可されているのは合計48時間までとなっています。

 15歳と14歳を雇用する場合も、学校がある日の1日の労働時間は4時間まで、学校のない日の労働時間は8時間までですが、一週間18時間以上は働けません。ただし、休暇中は一週間40時間までの雇用が許可されています。

 また、酒類の販売や提供を主とする場所(飲み屋やクラブ、バー、ラウンジなど)の場合は、21歳未満の従業員が働くことは固く禁じられております。なお、レストランなど、飲食の販売を主としているビジネスであれば、18歳から20歳でもサーバーとして、アルコールの注文を受け、サーブすることは合法です。(ただしレストランでも、バーとして別のエリアがある場合、バーで働くには、21歳以上である必要があります。)なお、18歳未満でも、アルコールを提供しているレストランで、テーブルの片付けをするサーバーアシスタント(バッサー)として雇用されることは問題ありません。

 他にも、未成年者を雇用する際には細かい規則がありますので、質問がある場合は、弁護士にご相談することをおすすめします。


2015年5月号掲載