夏は活動的な季節

夏は活動的な季節

(左)ボラージュの花。若葉はサラダにして、育ち過ぎて硬くなった葉はさっと湯がいてお浸しに

Photo by Sanae Suzuki / Seed Kitchen

(右)夏の花火を象徴しているようなカレンジュラ(キンセンカ)。サラダの中に加えて楽しみます

Photo by Sanae Suzuki / Seed Kitchen

 盛夏の7月。アメリカの独立記念日である7月4日は、BBQをしたり花火を見ますね。マクロビオティック的には、夏は1年を通して一番拡がる力がある季節ですので、暑い日の野外でのBBQは膨張する力の料理法としてぴったりです。また、花火は夏の活動的な拡がりのエネルギーを天高く象徴していると思います。この時期、我が家のオーガニックガーデンも 春に蒔いた種が育ち、色んな植物の花が花火のように鮮やかに咲いています。

自律神経の乱れに注意

自律神経の乱れに注意

(左)アロエと真正ラベンダーウォーターのトナー。50%づつミキサーでよく混ぜて、ガラスのスプレー容器に入れて冷蔵庫で保管

Photo by Sanae Suzuki / Seed Kitchen

(右)暑い日の午後、アロエとラベンダーのトナーをスプレーして、うちのみんなはお昼寝

Photo by Sanae Suzuki / Seed Kitchen

 夏は自然界が活発に動く季節。人間の身体でいうと心臓が一番活発に活動する時期ですので、心臓を労る食事法と生活がおすすめです。暑いからといって冷たいものばかり飲むと、急激に血液の温度を下げ、心臓に負担を与えます。どうしても飲みたい方は、普段の食事の動物性たんぱく質と塩分を控えめにして全粒穀物と野菜、植物性のたんぱく質中心の食事に切り替えてみてください。肉食(動物性たんぱく質)中心の食事は血圧や体温調節が上手くできない状態、また砂糖やアルコールが入った食事は血糖値の調節を難しくします。スパイスやカフェインなどの刺激物も夏は特に欲しくなります。蒸し暑い東南アジアや日本の夏なら普段より多めに摂取しても問題ありませんが、気候の良いLAで摂り過ぎると、興奮状態となって自律神経が休めなくなり、色んな慢性病を引き起こす原因にもなります。

 大気の温度が上昇すると体温も上がりますが、だからと言って冷房の効き過ぎた室内に長時間居るのは健康によくありません。人間の体温は平均36.5度ですから、それ以上になると汗が出て体内にあるセントラルヒーティング・システムが働き始め、体を冷やしてくれます。冷房の中にいると、汗も出さない状態で体が冷えてしまい、体は健康体温に戻そうと体温を不自然に上げようとして自律神経のバランスを崩します。自律神経が乱れると、免疫力も衰えやすくなって、ウイルスなどの攻撃にも弱くなり、夏風邪をひいたり、アレルギー疾患に影響したりします。

 私の暑い日の対策法は、あまり冷たいものばかり摂らずに、外出先から戻ったらまずアロエと真正ラベンダーウォーターで作ったトナーを体全体にスプレーし、身体と心(心臓も)をリラックスして5分でも目を閉じてお昼寝することです。お試しください!

マクロビ・レシピ

夏の臓器心臓を自然に優しく癒しましょう。

レシピ1:ネクタリンのBBQ

レシピ1:ネクタリンのBBQ
Photo by Sanae Suzuki / Seed Kitchen

夏の楽しみのひとつはフルーツがたくさんあることですね。簡単で美味しいネクタリンのBBQでデザートをお楽しみください。オーガニックのネクタリンを使って皮ごといただきましょう。


材料(2人分)

ネクタリン
2個(半分に切る)
レモン汁
半個分
オリーブオイル
大さじ1
海塩
ひとつまみ
メープルシュガー
1/8カップ

作り方

  1. 小さなボウルに、レモンジュース、オイル、海塩を混ぜる。
  2. ネクタリンの切り口に①をブラシでさっと塗ってメープルシュガーをかけて15分おく。
  3. BBQでネクタリンを2〜5分焼く。爪楊枝でネクタリンを刺して簡単に刺さるようなら出来あがり。

※熱いままでも冷めても美味しいです。

ポイント
ネクタリンはカリウム(*)が多く含まれるアルカリ性食品。桃と比べてビタミンCやビタミンAも多く含まれているので、風邪予防や、目の疲れにも効きます。 *カリウムはアルカリ金属元素のひとつで、人体には欠かせないミネラル。不足すると、高血圧やむくみの原因になると言われています。汗と一緒に排出するので、食べて補給しましょう。

レシピ2:キュウリとワカメのディル浅漬け

レシピ2:キュウリとワカメのディル浅漬け
Photo by Sanae Suzuki / Seed Kitchen

キュウリは火照った身体の体温を優しく下げてくれる夏に適した野菜です。ミネラル不足になる夏、ワカメがミネラルを補給。ディルハーブと海塩を使ったさっぱりとした浅漬けです。


材料(2人分)

乾燥ワカメ
15グラム
キュウリ
1〜3本
海塩
小さじ1
ディル
4〜6房
ボラージュの花
適量

作り方

  1. 乾燥ワカメを10分ほど水に浸け、柔らかくなるまで戻す。
  2. キュウリを洗い、適当に一口大に切ってボウルに入れる。
  3. ②のボウルに海塩を入れて、よく揉み込む。
  4. ワカメを一口大に切って、②に加え軽く混ぜる。
  5. ディルは細かく刻み、②に加え軽く混ぜる。
  6. 全部の材料を混ぜたら、皿で抑え、その上に重し(石)を乗せて、1〜3時間置く。
  7. 重しを取り除き、キュウリから出た水気を絞る。味見をして塩辛くなかったら、プレートに盛る。
  8. ボラージュの花を飾り付けてできあがり。
  9. ポイント
    キュウリは体を冷やす効果、身体にこもった熱を取り除く作用や、アルコール代謝を促す働きがあり、夏バテ予防・二日酔いに摂りたい食材の1つです。またキュウリはほとんどが水分なので、他の野菜に比べると栄養価は低いですが、利尿作用や解毒作用、むくみを解消する効果があります。

マクロビオティック・カウンセラー Sanae Suzuki

マクロビオティック・カウンセラー Sanae Suzuki

Sanae Suzuki■レストラン『Seed Kitchen』オーナー。スタジオ『mugen』主宰。ガンや交通事故からマクロビオティックで回復し、食事による自然治療法を提唱する。マクロビのレシピとエッセイの著書『Love, Sanae』を英語出版。現在日本語版を執筆中
Seed Kitchen
住所: 1604 Pacific Ave., Venice
Tel: 310-396-1604
時間: 10:00am〜9:00pm
Web: www.seedkitchen.com


スタジオ mugen
Tel: 310-450-6383
時間: 10:00am〜5:00pm(火・水・木)
Web: www.seedkitchen.com


2014年7月号掲載