8月は転換の月。お盆の風習にも共通点

8月は転換の月。お盆の風習にも共通点

(左)8年前のお盆の日に亡くなった母のことを憶いながら、母があの世から遊びに来てくれるように「精霊馬」を作ってみました

Photo by Sanae Suzuki / Seed Kitchen

(右)ケール、コラード、タンポポの青菜。茹でて、ごま和えにしたり、温野菜のサラダしても◎

Photo by Sanae Suzuki / Seed Kitchen

 新暦では8月、日本は15日のお盆を境に真夏と晩夏に分かれます。私のマクロビオティック的な見方では8月は転換/変化(トランスフォーメーション)の月と言えます。

 日本のお盆の時期は故人の霊魂がこの世とあの世を行き来すると聞いて私は育ちました。これは転換そのものだと思います。

 小さい頃、霊魂がこの世とあの世を行き来するための「精霊馬」と呼ばれるキュウリやナスで作る動物について母が教えてくれました。マッチ棒や折った割り箸などを足に見立て、馬や牛として仏壇の周りや精霊棚に供物と共に配したものです。キュウリは足の速い馬に見立て、あの世から早く家に戻ってくるように、また、ナスは歩くのがゆっくりな牛に見立て、あの世に帰るのが少しでも遅くなるようにという意味合いが込められているそうです。私はこの素朴な動物が故人の霊と繋がっていることが神秘的で大好きだったことを最近思い出しました。皆さんも作ってみませんか?

メディテーションで生活リズムのバランスを整えよう

メディテーションで生活リズムのバランスを整えよう

(左)うちの桑の実(マルベリー)は8月が食べ頃

Photo by Sanae Suzuki / Seed Kitchen

(右)メディテーションを始めて最初の頃は、切りのない思考が押寄せて落ち着きません。上手くできなくて当たり前なのでガッカリしないでください

Photo by Sanae Suzuki / Seed Kitchen

 さて、夏真っ盛りですが、8月になると秋からの新生活の準備などで転換期に入ります。また、台風やハリケーンが夏の暑い気候に変化をもたらします。私たちの気持ちや身体にもこの転換と変化が起こりますので、夏に活発な小腸と心臓の奥深いところに効く、少し苦めな青菜(ケール、コラード、タンポポ菜がおすすめ)を食べましょう。そうすることでこの転換期に素晴らしい変化が生まれる助けをしてくれます。暑い時にかき氷を食べるのが好きな方は、疲れやすい夏に最適の果物、スイカを使ったグラニテなどはいかがですか。

 夏は自然界も活発に動く季節ですが、だからといってあまり外出ばかりしているとバランスを崩します。そこで、お盆を境に簡単なメディテーションを生活の中に取り入れてみてはどうでしょう。毎朝、毎晩10分でも背骨をまっすぐ伸ばし、目を軽く閉じて顎と全身の力を緩めて座ります。そして鼻で呼吸し、その呼吸に集中してマインドを静めます。最初は上手く行かないと思いますが、練習することによって体得できるようになります。

 真の健康と幸せは私たちの内側に健康の種を蒔いて育て上げることです。メディテーションも内側に蒔く種の1つです。一緒に蒔いて育てましょう。ナマステ!

マクロビ・レシピ

真夏から晩夏への転換期のおすすめレシピ

レシピ1:スイカとタイムのグラニテ

レシピ1:スイカとタイムのグラニテ
Photo by Sanae Suzuki / Seed Kitchen

グラニテはフランスのシャーベットのこと。フランス語で「ざらざらした」という意味の名前の通り、粒が荒く、シャリシャリとした食感です。ハーブと合わせておしゃれに食べてください。


材料(2人分)

スイカ(種を取り除いたもの)
340g
米飴
65ml
レモンのジュース
大さじ1/2
タイム(生葉)を刻んだもの
大さじ1/2

トッピング

タイム(生葉)
2〜3枚
レモンの皮細切り
適量

作り方

  1. ミキサーかフードプロセッサーにスイカを入れ、ピューレ状にする。
  2. ①に米飴とレモンジュースを加え、軽く撹拌する。
  3. ②を大きめの冷凍用の容器に移し、刻んだタイムを加えて混ぜ、冷凍庫で凍らせる。
  4. ③を30分おきにフォークでかき混ぜる。これを2〜3回繰り返す。
  5. 固まったらフォークでかき混ぜ、サラサラなロックソルト状にする。
  6. ⑤を器に入れて、タイムとレモンの皮をトッピングとして飾る。

ポイント
スイカには疲労回復や利尿作用のあるカリウムと抗発ガン作用や免疫賦活(ふかつ)作用で知られているβカロチンが多く含まれています。また体内の老廃物や有害物質などを体外に排出する手助けをするシトルリンも含まれています。シトルリンは血管を拡張して血液の流れを改善する効果も確認されていますので、夏にはおすすめの食材です。

レシピ2:ケール青菜の温サラダ

レシピ2:ケール青菜の温サラダ
Photo by Sanae Suzuki / Seed Kitchen

毎日の食卓に青菜を加えることによって健康に繋がります。食べる時は、生のままではなく、さっと茹でて消化を良くしましょう。白みそと練りごまのタヒニのドレッシングとの相性は抜群です。


材料(2人分)
ケール青菜サラダ

千切り大根
1/4カップ
千切りニンジン
1/4カップ
ケール
170g
アーモンド
1/4カップ
キュウリ
適量

ドレッシング

白みそ
1/8カップ
タヒニ
1/4カップ
レモン果汁
半個分
1/4〜2/4カップ
生姜
小さじ1

作り方

  1. 大根、ニンジンを千切り、ケールは一口大に切っておく。
  2. 大根、人参、ケールの順でサッと茹でる。
  3. 大きなボールに茹でた野菜を入れて冷ましておく。
  4. ドレッシングの材料をすべて混ぜ合わせ、野菜の上に掛け、アーモンドとキュウリを薄く切ったものを添えてできあがり。
  5. ポイント
    日本ではホウレンソウをよく食べますが、シュウ酸が多く含まれており、たくさん食べるとカルシウムの吸収を阻害したり、腎臓や尿路にシュウ酸カルシウムの結石を引き起こすことがあるので、マクロビオティック食では摂取しません。特に生は避けています。ケールはビタミンAを多く含み、シュウ酸もホウレンソウのように多くないのでおすすめです。

マクロビオティック・カウンセラー Sanae Suzuki

Sanae Suzuki■レストラン『Seed Kitchen』オーナー。スタジオ『mugen』主宰。ガンや交通事故からマクロビオティックで回復し、食事による自然治療法を提唱する。マクロビのレシピとエッセイの著書『Love, Sanae』を英語出版。現在日本語版を執筆中
Seed Kitchen
住所: 1604 Pacific Ave., Venice
Tel: 310-396-1604
時間: 10:00am〜9:00pm
Web: www.seedkitchen.com


スタジオ mugen
Tel: 310-450-6383
時間: 10:00am〜5:00pm(火・水・木)
Web: www.seedkitchen.com


2014年8月号掲載