サンフランシスコ市、リテールショップ従業員の権利章典

 7月3日より、サンフランシスコ市内の大規模なリテールショップに雇用されている従業員は、「リテールショップ従業員の権利章典」という規定により、従業員としての権利が増えました。この規定に該当するのは、サンフランシスコ市内で最低20店舗営業し、従業員が最低20人いるリテールショップで働いている従業員です。この規定により、従業員は下記の権利が保障されます。

●雇用前に、雇用主は1カ月間の勤務回数、1回のシフトが何時間であるか、何曜日の勤務等の想定シフトの見積もりを従業員に提出することが義務付けられます。従業員は想定されたスケジュールに対し、変更をリクエストする権利があり、雇用主はその変更を検討し、それを受け入れられるか、雇用前に返答する義務があります(ただし検討する必要のみであり、受け入れることは義務付けられておりません)。

●雇用後、雇用主はシフトのスケジュールを最低2週間前には用意し、14日に1度、従業員に直接メールで通知、または、勤務場所の目立つ場所に貼り出す必要があります。

●シフトのスケジュールが貼り出された後、雇用主のコントロール外のスケジュール変更の場合、例えば(1)他の従業員が病気で出勤できなかった場合、(2)他の従業員が事前に通知なしで予定されていたシフトに出勤して来なかった場合、(3)雇用主が従業員に対し、オーバータイムで働いてもらうために生じた変更、(4)従業員自身の都合で、従業員が勤務の変更をリクエストした場合は、変更費用を支払ってもらう権利はありません。

●オンコールの場合は、事前に雇用主が通知をする必要があります。また、オンコールのシフトが4時間未満の場合は、2時間分の時給を支払ってもらう権利があります。また、オンコールのシフトが4時間以上の場合は、4時間分の時給を支払ってもらう権利があります。

●パートタイムの従業員(1週間で35時間以下の労働)とフルタイムの従業員(1週間で35時間以上の労働)で、同様の業務をこなしている場合は、報酬は同じであることが保障されます。  これらの規定は現在サンフランシスコ市内の従業員のみに適用されますが、将来、他の市、およびカリフォルニア州の法律になる可能性は高いと想定されています。


2015年8月号掲載