ハリウッド発ワールドプレミアレポート
『進撃の巨人』

ハリウッド発ワールドプレミアレポート<br / >『進撃の巨人』

『進撃の巨人 Attack on Titan』ワールドプレミア公式記者会見にて
左からエレン役・三浦春馬、ミカサ役・水原希子、監督・樋口真嗣


諫山創氏の人気漫画を実写映画化した『進撃の巨人 Attack on Titan』のワールドプレミアが去る7月14日に、ハリウッドのエジプシャン・シアターで行われ、主人公エレン役の三浦春馬、ヒロインのミカサ役の水原希子、そして樋口真嗣監督が出席した。上映後は約600人の観衆からスタンディングオベーションを受けた。

 『進撃の巨人』はここアメリカでも2014年にアニメの吹き替え版が放送され、大きな反響を呼んだ人気作だけあり、この日も世界初お披露目となった会場には、上映を待ちわびていた大勢のファンが集結。3人はコスプレ衣装に身を包んだファンから、サインや記念撮影責めにあう人気ぶりで、アメリカ公開に大きな励みとなった。上映中も「WOW!」「マーベラス!」などの大歓声があがり、ファンの反応は上々。上映後は鳴りやまない拍手と大歓声に、三浦と水原は感極まる場面もあった。日本での8月1日の公開を前に、世界63カ国・地域での公開が既に決まっている。ここアメリカでも今秋に大規模公開が予定されている。

 三浦春馬は4歳の頃から児童劇団に所属し、子役として活躍。2007年に『恋空』で日本アカデミー賞新人賞を受賞し、数々の映画やドラマに出演している。ファッションモデルとしても活躍する水原希子は、2009年に『ノルウェイの森』の主人公に抜擢され、女優デビュー。今作でアクションに初挑戦している。2人は上映前の舞台挨拶では、英語での挨拶にも挑戦した。

三浦春馬(以下、三浦):今日はここに来られてとても光栄です。こうやって皆さんの前に立てることをとても嬉しく思っています。「進撃の巨人は日本で絶大な人気を誇る漫画です。出演が決まった時、話題作の主役ということで、かなりのプレッシャーを感じていました。スタッフもキャストもこの映画に人生を捧げました。皆で精魂込めて作った作品なので、ぜひお楽しみください。特殊効果や映像や音楽が皆さんの記憶に残ることを祈っています。

水原希子(以下、水原):こうしてLAに来ることができて、とてもワクワクしています。正直言うと、ハリウッドでのプレミアということで、少しドキドキしています。特に私が演じるミカサは女性キャラクターの中でも一番人気のあるキャラクターで、複雑だけど素晴らしい女性なので、とても緊張します。でも演じていて、ものすごく楽しかったです。原作の魅力を十分に引き出せていると良いのですが、この映画がとにかく大好きです! 完成作品を観た時は本当に感動しましたし、特殊効果も圧巻でした。

Q:映画の都ハリウッドでの上映を終え、スタンディングオベーションを受けた感想をお聞かせください。

Q:映画の都ハリウッドでの上映を終え、スタンディングオベーションを受けた感想をお聞かせください。

三浦:皆さんと一緒に映画を観て、そして、こうして温かく迎え入れていただいていることにとても感動しています。撮影中は、僕だけじゃなく、スタッフ一同、本当に大変な日々を送っていたので、こうして映画の本場ハリウッドの皆さんに評価していただけて、とても嬉しく思います。上映中、何度か泣きそうになりました。

水原:感無量です。もう言葉が出てこないくらい、感動しています。泣きそうになりました。本当に無我夢中で、過酷な撮影を続けてきて報われたと感じています。

樋口真嗣監督(以下、樋口):実はLAでワールドプレミア上映をする意図が良くわかっていなかったんですが(笑)、今、皆さんの歓声を聞いて、ようやく、ここでワールドプレミアをする意味がわかったような気がします。進撃の大ファンであり、映画を楽しむことをよく知っている皆さんの反応が素晴らしく、とても喜ばしいことです。

Q:ハリウッドのレッドカーペットを歩いた感想をお聞かせください。

Q:ハリウッドのレッドカーペットを歩いた感想をお聞かせください。

三浦:自分が経験できると思っていませんでしたし、こんなに温かく受け入れてもらえて嬉しいです。もし、(ハリウッド映画の)オファーをいただけるのであれば、挑戦してみたいです。

Q:激しいアクションに挑戦していますが、どこまでスタントをこなされたのでしょうか?

水原:ミカサは一番強いキャラクターなので、役が決まった時に覚悟しました。その日からパーソナルトレーニングに通い、立体機動装置が腰の周りにあるので足腰、腹筋周りを鍛えました。時間が許す限り、スタジオにも足を運んでワイヤーアクションの練習もしました。とても大変な日々で、多い時には1日8時間ほどの練習を重ねました。時間があれば、もっとやりたかったと思うくらいにがむしゃらでした。こうやって(映画を)観ると簡単そうに見えますが、準備がものすごく過酷でしたが、今の瞬間、そのすべてがチャラになりました(笑)。

三浦:ほぼ、スタントマンなしです。今回は外の見せる筋肉ではなく、立体機動のワイヤーアクションが主にこの物語の見せ場になっているので、インナーマッスルを強化することに意識を向けてトレーニングしました。

樋口:彼女(水原)のようなプロポーションのスタントはいませんので、最初に会った時に「君のスタントはいないので、自分でやってね」と言ってありました。三浦君は用意していましたが、クビにしました。なぜなら、スタントマンよりも身のこなしが軽く、誰よりも上手かったからです。

Q:大ヒット漫画が原作で、期待される作品に主演する気持ちはいかがでしたか?

三浦:プレッシャーでしかなかったです。でも現場にいて学ぶことが多かったですし、こうして皆さんから拍手をもらえて、やって良かったなと思います。

Q: 原作は読んでいましたか?

Q: 原作は読んでいましたか?

三浦:原作を読んでアニメーションも観ていましたし、とてもファンです。今回の映像は観に来てくださる人を唸らせる出来映えになっているのではないでしょうか。まったく新しい特撮、まったく新しい映像を届けられると思います。きっと、それはお約束できると思います。もう一つ、届けばいいなと思うのは、観に来てくれたお客さんがもっと身近に自分にとっての巨人、壁って何だろうという深いところまで考えてもらうことができれば本望です。例えば、自分の周りだけの狭い世界にいて聞きたくないニュースや知りたくない情報を耳にすることが多くなりがちですが、そこで縮こまってないで、それが壁だとしたらドアを開けて外に出ることで世界が広がると思いませんか?そういうことが、現実に起きたら良いなと思っています。

水原:『進撃の巨人』が大ブームになった時に、日頃、漫画を読むタイプではありませんでしたが、これだけは読んでみたいと思っていました。ミカサは魅力的なキャラクターだったので、良く覚えています。だから出演が決まった時はすぐにピンときました。その後でアニメも観て、より声や動きが想像しやすくなりましたね。でも、映画は映画のミカサだと思ったので、そこにあまり引っ張られすぎないようにしようと思いました。ストーリーも、原作とは異なる部分もあるので、また違うミカサを見ていただきたいです。皆さんは巨人を一番期待していると思いますが、期待を裏切らないクオリティーだと思います。良い意味で生々しくて怖くて奇妙で素晴らしい出来映えです。


夏休み特選映画紹介|『進撃の巨人』〜その2〜へ


2015年8月号掲載