私はこの春、米国の大学を卒業後、プラクティカルトレーニングを申請しました。1年の期間を見込んでいましたが6カ月の許可しか下りず、在学中にパートタイムでプラクティカルトレーニングを1年間使用していたためだと説明を受けました。しかし、友人は在学中にプラクティカルトレーニングを使っていたにも関わらず、1年間の許可が下りています。私も同様に1年間の許可をもらうことは可能なのでしょうか?

 これはあなたが在学中に、Optional Practical Training(OPT)を使っていたのに対して、あなたの友人は、Curricular Practical Training(CPT)を使っていたからだと考えられます。厳密に言うとプラクティカルトレーニングには、3つ種類があります。CPTとOPTの2つに分類され、このうちOPTは、Pre-CompletionとPost-Completionの2つに分かれます。それぞれについて説明いたします。

❶Curricular Practical Training
 フルタイムの学生として1年以上学校に通い続けた後、学校(※Designated School Official)の許可を得ることで、学期中は週20時間まで、休暇や休日の間は、その後の学期の授業に参加することを前提としてフルタイムで就労することができます。職種の選択にあたっては、学生の専攻する学術領域に限定されます。このCPTは、I-20の学校が許可したサインさえあれば、移民局からの許可を必要としません。

❷Optional Practical Training―Pre-Completion
 CPTと同じようにフルタイムの学生として1年以上学校に通い続けた後、学期中は週20時間まで、休暇や休日の間は、その後の学期の授業に参加することを前提としてフルタイムで就労することができます。職種の選択にあたっては、学生の専攻する学術領域に限定されます。CPTとの違いは、学校(※)の許可および移民局の許可を必要とすること。 また、就労期間が、フルタイムで1年(週20時間ならば2年に換算)までに限られています。さらに、後述するOPTのPost-Completionを申請した場合、その期間(1年)から、Pre-Completionで就労した期間を差し引かれることです。

❸Optional Practical Training ―Post-Completion
 OPT(Pre-Completion)とほとんど同じですが、フルタイムの学生として1年以上学校に通い続けたことを前提として、コース終了後、フルタイムで就労することができます。職種の選択にあたっても同じく、学生の専攻する学術領域に限られ、学校(※)の許可および移民局の許可を必要とします。また、就労期間も1年までに限られています。前述のOPTのPre-Completionを申請した場合、その期間(1年)から、Pre-Completionで就労した期間を差し引かれます。すなわち、Pre-CompletionとPost-Completion は、合わせて1年のみ使用することができるということです。ただし、CPTで就労した期間は、OPTの就労可能な期間(1年)より差し引かれることはありません。

 あなたの場合、在学中に、OPT(Pre-Completion)を使ったのに対し、あなたの友人は、CPTを使っていたと考えられます。在学中は、卒業後にプラクティカルトレーニングを使う予定があるならばOPT(Pre-Completion)を使うより、CPTを使った方が有利であると言えるでしょう。さらに、OPTが移民局の許可を必要とするのに対し、CPTは学校の許可のみで良いので、取得も短期で容易にできることになります。従って、在学中は学校が許す限りCPTを使用されることをおすすめします。

 ただし、ここで注意しなければならないことは、CPTであってもフルタイムで1年間就労した場合は、OPTを申請することが不可能になります。もしCPTでフルタイムの就労後にOPTを申請する予定がある場合、就労期間を1年より1日でも短くすることで、たとえ1日であっても1年間に達していなければ、卒業後、OPTを満期で使うことができます。

 また、4年制大学を卒業後、仮にOPTを1年間使ったとしても、その後、修士号などさらに上のレベルのプログラムを修了した場合には、再度OPTを1年間使うことが可能になります。


2015年10月号掲載