歯と消化器系の構造

歯と消化器系の構造

(左) 歯で消化器系の構造がわかる

(右) 食事の基本は穀物、お肉ばかりでなく、バランスよく野菜や穀物を摂りましょう


 今夏は、例年にない高温で蒸し暑い日が続きましたが、ようやく秋らしく朝夕涼しくなりました。秋の夜長に定番の三年番茶を味わいながら、物思いにふけってみるのもたまにはいいですよね。今号はマクロビオティックから見た人間の身体、歯の構造についてご紹介します。

 歯と消化器系の構造によって、人間の理想的な食物の摂り方がわかると言っても過言ではありません。歯は親知らずを含めると32本あります。そのうち20本は臼歯、8本は門歯、そして4本がやや尖った犬歯で構成されています。歯の大部分を占める臼歯は、固い繊維のある穀物・豆類・種子などを砕いて磨り潰すのに適しています。歯列の中央部にある門歯は食物を咀嚼するための役割を果たしています。犬歯は構造的にも強く、噛み切るための牙のような存在であり、前歯と奥歯にかかる負担を軽減する役割もあります。犬歯は動物のように、それほど鋭く尖っていないため必ずしも動物性食品の摂取を必要としていないことを表しています。

 また、ライオン・トラなどの肉食動物とは大きく異なり、歯の構造から人間の身体は動物性タンパク質や脂肪の多い食物摂取の必要性はありません。動物性食品に含まれる飽和脂肪とコレステロールが、心臓病とガンを引き起こす要因であることが明白化していることが、これらの事実をさらに証明していると言えるでしょう。

動物性食品の必要性とは?

動物性食品の必要性とは?

(左) 秋と言えばキノコの美味しい季節。旬の食物エネルギーを摂取することは健康につながります

(右) キンモクセイは、今年もまた甘い匂いで秋の訪れを感じさせてくれる

 

 消化器系の構造と機能は、植物繊維が人間にとって理想的な食物であることを示しています。消化器(主に大腸)は長く渦巻状になっているため動物性食品が腸を通過するのに時間がかかります。その間に体内では動物性タンパク質が腐敗し、細菌や有毒なアンモニアなどの化合物が発生します。それとは逆に肉食動物(ライオンなど)は腸が短く、すぐに毒素を排出するため体内に毒素が蓄積される可能性が低いのです。極寒地域などは植物が非常に少なく、気候や温度に適応するために強いエネルギー源が求められてきました。そのため動物性食品を摂取してきた背景がありましたが、必ずしも温暖地帯では動物性食品は欠かせない食物とは言えないでしょう。

 「動物性食品」は健康な人にバラエティと楽しみを与えてくれるものであり、ホリデーシーズンなどにお好みで摂取しても良い食物と学びます。

マクロビ・レシピ

旬の秋素材を意識してバラエティーを増やしましょう

レシピ1:唐揚げオイスターマッシュルーム

レシピ1:唐揚げオイスターマッシュルーム

旬のオイスターマッシュルームを、普段から食べ慣れている唐揚げ風にアレンジしてみました。


材料(4人分)

オイスターマッシュルーム
4oz
大さじ2
たまり醤油
大さじ2
みりん
大さじ2
ニンニク(擦ったもの)
小さじ1
ショウガ(擦ったもの)
小さじ1
薄力粉
1カップ
コーンミール
¼カップ
揚げ油
適量

作り方

  1. オイスターマッシュルームの房を分けて、太いものは縦に切って食べやすい大きさにする。
  2. ボウルに水、たまり醤油、みりん、ニンニク、ショウガを混ぜる。
  3. オイスターマッシュルームを②のボウルに30分漬け込む。
  4. もうひとつのボウルに薄力粉とコーンミールを混ぜる。
  5. 揚げ油を高温に熱し、③の漬けたオイスターマッシュルームを④にまぶして揚げる。
  6. カリッとしたら取り出し、油を切る。
  7. 蒸した青菜などと一緒に盛り付ける。

オイスターマッシュルームは、ヒラタケと呼ばれている昔から日本でも食べられているシイタケです。食物繊維が豊富でコレステロールの吸収を抑え、糖尿病予防に効果があります。また血液サラサラ効果があり、心筋梗塞・脳梗塞・高血圧を予防すると言われています。味にも香りにも癖がなく、汁物、鍋物、炊き込みご飯、てんぷら、うどんなどの料理にも合います。

レシピ2:くるみ入り焼き洋梨

レシピ2:くるみ入り焼き洋梨

定番の焼きりんごではなく、秋が旬の洋梨を焼いてみました。旬のフルーツを使って焼き上げることで甘みも増して季節にぴったりのデザートに。


材料(3人分)

洋梨
3個
レーズン
50g
くるみ(粗く刻んだもの
70g
米飴
30ml
シナモン(パウダー)
小さじ1/2
りんごジュース
60ml
シナモンスティック
3本

作り方

  1. レーズンは、りんごジュースに1時間漬け込んでおく。
  2. オーブンを350℉(180℃)に熱しておく。
  3. 洋梨の底の部分を少しだけカットし、メロンスプーンを使って、芯の部分をくり抜く。
  4. ボウルにくるみとレーズン、米飴、シナモンを入れ、よく混ぜ合わせる。
  5. それぞれの洋梨に、6等分した④をしっかりと詰める。
  6. カットした底の部分が下になるようにして天板に置き、りんごジュースを注ぐ。これを温まったオーブンに入れ、30分焼く。

仕上げ

オーブンから洋梨を取り出し、冷ます。
洋梨を縦半分に切って皿に盛り、シナモンスティックを1本ずつ飾る。

オイスターマッシュルームは、ヒラタケと呼ばれている昔から日本でも食べられているシイタケです。食物繊維が豊富でコレステロールの吸収を抑え、糖尿病予防に効果があります。また血液サラサラ効果があり、心筋梗塞・脳梗塞・高血圧を予防すると言われています。味にも香りにも癖がなく、汁物、鍋物、炊き込みご飯、てんぷら、うどんなどの料理にも合います。

マクロビオティック・カウンセラー Sanae Suzuki

Sanae Suzuki■レストラン『Seed Kitchen』オーナー。スタジオ『mugen』主宰。ガンや交通事故からマクロビオティックで回復し、食事による自然治療法を提唱する。マクロビのレシピとエッセイの著書『Love, Sanae』を英語出版。現在日本語版を執筆中
Seed Kitchen
住所: 1604 Pacific Ave., Venice
Tel: 310-396-1604
時間: 10:00am〜9:00pm
Web: www.seedkitchen.com


スタジオ mugen
Tel: 310-450-6383
時間: 10:00am〜5:00pm(火・水・木)
Web: www.seedkitchen.com


2015年10月号掲載