パワーハラスメント

 「職場のパワーハラスメント」とは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える、または職場環境を悪化させる行為のことを指します。ただし、すべてのパワハラが法律違反とはみなされませんが、パワハラの中で、暴行や傷害等は、とてもわかりやすく法律違反とみなされます。例えば胸ぐらを掴まれ殴られたり、蹴られたりといった身体的な攻撃は、明らかなパワハラです。また、脅迫もパワハラの典型的な行為であり、自分の身に危険を感じた場合は、法律に反するハラスメントとされます。

 一番多いパワハラ行為として、お客様や他の従業員の前で怒鳴ることは、内容次第では、法律違反とみなされる場合があります。基本的に怒鳴っている理由が、カリフォルニア州法で守られている項目に該当すれば、法律違反となります。

 下記を理由とし、怒鳴られた場合なども、法律違反とみなされますので参考にしてください。

❶性別(Gender)、性別の個人認識(Gender Identity)

❷皮膚の色(Color)

❸人種(Race)

❹40歳以上の場合は年齢(Age)

❺自分の病気、または家族の看病のための休暇(Sick Leave)

❻国籍(Citizenship)

❼出身国(National Origin)

❽家柄・血統(Ancestry)

❾軍隊経験(Military Status)

❿宗教(Religion)

⓫性的性向(Sexual Orientation)

⓬婚姻状況(Marital Status)

⓭知的障害(Mental Disability)、身体障害(Physical Disability) ※HIVとAIDSを含む

⓮健康状態(Medical Condition)

⓯遺伝(Genetic Characteristic)

⓰妊娠(Pregnancy)

 仕事場での仲間外れは通常法律違反とはみなされません。また、仕事を妨げる行為や、業務を不平等に多く与えるなどの行為は、その理由および原因がこれらに該当する場合であれば、法律違反とみなされます。なお、パワハラが原因で、精神的ストレスのために通院が必要となってしまった場合は、労災で治療費がカバーされる可能性があります。

 パワハラに関して質問がある場合は、弁護士に相談されることをおすすめします。


2016年1月号掲載