ピースレート報酬の法律の改正

 今年の1月1日より、カリフォルニア州の単価報酬(ピースレート報酬)に関する法律が大幅に変わりました。今までの法律ではピースレート報酬方法の場合(例えば封筒詰めで1枚5セント支払う等)は仕事をした分のみ支払うことで合法でした。しかし今回の改正により、実働していない時間、例えば休憩時間や回復時間、その他の非生産的な時間に対して別途時給を支払う義務が生じました。

 「その他の非生産的な時間」とは、雇用主に束縛されているが、仕事を行っていないので報酬を受けていない、休憩や回復に使用している時間を指します。例えば指示を待っている時間や、材料が届く時間等がそれにあたります。休憩および回復時間と「その他の非生産的な時間」は、以下のように別途給与を支払うことが義務付けられます。

❶休憩および回復の時間は、カリフォルニア州の最低賃金、またはピースレート報酬の時給平均のどちらか高い方で給与を支払う。ピースレート報酬の時給の平均は次の通りに計算されます。

 【(1週間の報酬)―(休憩および回復の報酬+残業代)】÷【(1週間の労働時間)―(休憩および回復の時間)】

❷「その他の非生産的な時間」は最低賃金の時給を支払うこと。

 ピースレート報酬方法で計算している雇用主の場合は、従業員に休憩を取る権利と回復時間を取る権利を通知する必要があるため、早急に対応しなければなりません。

 また、給料を支払う際、明細書に実際に取った休憩時間および回復時間と「その他の非生産的な時間」をそれぞれ記録することや、時給を明確にする義務があります。なお「その他の非生産的な時間」に関しては、その時間をタイムカード等で記録するか、雇用主が妥当な見積もりを利用することも可能です。

 ちなみに2016年1月1日より、最低賃金が時給10ドルに上がりました。最低賃金が上がることにより、残業代免除とみなされるための最低給料も同じく上がります。残業代免除とみなされるためには、最低年収4万1600ドル(月給で3466・66ドル)を支払う必要があります。

 ピースレート報酬に関する質問がある場合は、弁護士に相談することをおすすめします。


2016年2月号掲載