カリフォルニア州の最低賃金

 2016年1月1日より、カリフォルニア州の最低賃金が1時間10ドルに上がりました。ただし、カリフォルニア州では、市によってそれぞれの最低賃金に関する法律が定められています。高額な最低賃金に加え、市によっては2015年に執行された、シックリーブとはまた別のシックリーブの権利を提供することも義務付けています。従って、様々な市でビジネスを行っている雇用主の場合は、同じ仕事を行っている従業員に対し、働いている場所により、給料の金額が変動してしまう可能性があり、ペイロールなどの処理に支障をきたす恐れがあります。また、最低賃金が高い店舗では人手が余り、最低賃金が低い店舗では人手不足の状況に陥る可能性も予測できます。
 下記に、カリフォルニア州内で独自の最低賃金を定めている市とその金額をまとめてみました。

●バークレー市
 11ドル→12.53ドル(2016年10月1日〜)
●エモレーヴィル市
 12.25ドル→14.44ドル(従業員55人未満/7月1日〜)
 13ドル→14.82ドル(従業員55人以上/7月1日〜)
●サンフランシスコ市/12.25ドル→13ドル(7月1日〜)
●オークランド市/12.55ドル
●サンノゼ市/10.30ドル
●サンタクララ市/11ドル
●ロングビーチ市/13.80ドル(ホテルの従業員)
●ロサンゼルス市
 15.37ドル(ホテルの従業員)
 10ドル→10.50ドル(従業員26人以上/7月1日〜)
 10ドル→10.50ドル(従業員25人以下/2017年7月1日)

 その他、サクラメントも2020年までに最低賃金を12.50ドルに引き上げることを承認したり、サンディエゴでも同じく、2017年までに11.50ドルに上げる法律が定められました(ただし、サンディエゴはその規定に反対の声が上がり、今年6月に再度市民が検討する機会があります)。同様に、パサデナも最低賃金の改正を検討しています。カリフォルニア州の市は米国全体に比べ、最低賃金を上げることに集中しているため、今後、他の市も同じく改正を行うことが予想されます。

 最低賃金の改正に関して、質問がある場合は、弁護士に相談することをおすすめします。


2016年3月号掲載