“芽引き”をして大切なものを見極めよう

“芽引き”をして大切なものを見極めよう

(左)リスたちに食べられてしまうマイガーデンのイチゴ

(右)芽引きした可愛いベイビー大根


 新緑の若葉が目に清々しい5月。春から初夏への展開に繋がるこの時期は、自然界の動きが活発になって、私たちの身体や心の動きも同じように盛んになります。また、向上する力と拡がる緩みの力が加わり、あれもしたいこれもしたいという気持ちが湧いてくる時期でもあります。

 そこで、たくさん顔を出してきた芽の“芽引き”をすることが大切になってきます。“芽引き”とは、種蒔き後、種から3〜5本一緒になって生えてきた芽の中から元気で強そうなものを2本くらい残して、それ以外を抜き取ることです。これは人生に置き換えると、“選択する”という大切な作業。マクロビオティックでは、したいことがたくさんあり過ぎて選択がしっかりできない時は緩みの力の方に偏っていて、したいことが思いつかない時は締まりの力が偏っているという推定をします。問題なく上手く選択できるようになるには、バランスの良い生活と食事が基本です。今月も自分なりの健康の種を育ててみてください。

レジャーの季節は外で日光をたっぶり浴びて

レジャーの季節は外で日光をたっぶり浴びて

(左)ハイキングで見つけた珍しい野草:シューティング・スター

(右)ハイキング中の愛犬クラ。クラはハワイ語でゴールデンという意味


 さて5月と言えばレジャーの月。LAではキャンプ、サーフィン、サイクリング、ハイキングなどが盛んになります。中でも一番手軽にできるのがハイキング。青空の下、自然の中を歩くのは、ジムなどの室内を歩くより健康的で精神的にもストレス解消になります。特に朝10時前にハイキングをするとスモッグの影響も少なく、呼吸もしやすいです。

 我が家には6匹のゴールデン・レトリバーが2匹のノラ猫ちゃんたちと仲良く生活していますが、よく2〜3匹連れて、ハイキングに行きます。先日一番年上(11歳)のクラを連れて、サンタモニカにある山脈に行ってきました。色んな花がたくさん咲いていてクラも上機嫌。

 LA近郊には私が知っているだけでも10以上のハイキングコースがあり、犬も一緒に歩けるところもあります。3〜5㎞ほどの距離なので、普段あまり運動していない方でも気軽に歩くことができます。歩きやすいスニーカーと汗を拭くタオル、帽子、飲み物を持って試してみてください。

 ハイキングの帰り道に、サンタモニカのファーマーズマーケットに立ち寄ってみました。美味しそうなイチゴと元気そうな大根が目に付いたので早速購入。今月は紫外線を浴びた後に最適なビタミンCたっぷりのレシピを紹介します。

 ※ハイキングコースはhttp://www.discoverlosangeles.com/blog/hiking-los-angeles-las-best-trailsを参照

マクロビ・レシピ

ビタミンCをいっぱい摂って紫外線対策

レシピ1:イチゴドレッシングで食べる大根サラダ

レシピ1:イチゴドレッシングで食べる大根サラダ
Photo by Sanae Suzuki / Seed Kitchen

大根とイチゴのビタミンCをいっぱい摂れるさっぱり大根サラダ。大根はでんぷん、タンパク質や脂肪の消化も助けますので、肉食や魚料理に添えて食べるとバランスも良いです。


材料(2人分)

大根(長さ5cm直径5cm)
1つ
イチゴドレッシング
1カップ分
イチゴ
4〜5つ
梅肉
小さじ1〜1・1/2
浄水
1/2カップ
ミント
小さじ1/2〜1

作り方

  1. すり鉢に適当に切ったイチゴを入れ、すりこぎでピューレ状になるまで潰す。
  2. 梅肉と浄水を入れ、すりこぎでよく混ぜる。
  3. ミントを細かく、大根を3mmくらいの薄さに切る。
  4. 底の浅い片手鍋にカップ半分の浄水(分量外)を入れて中強火にかけ、沸騰してきたら大根を1枚ずつ手早く入れて20〜30秒湯通しする。
  5. すぐ大根をざるに取り出して冷ます(冷蔵庫に入れてもOK)。
  6. 冷めた大根を皿に盛ってイチゴドレッシングを大根の上にかけ、ミントを飾り付ける。

ポイント
大根はさっと湯通しして消化しやすくしましょう。大根は皮の部分の方が2倍ほど多くビタミンCが含まれていますので、オーガニックの大根を見つけてマクロビオティックの料理法で皮のまま調理することをおすすめします。また、アミラーゼというデンプン分解酵素が豊富なので消化を助けます。

レシピ2:イチゴムース

レシピ2:イチゴムース
Photo by Sanae Suzuki / Seed Kitchen

5月はイチゴがいちばん美味しい季節。爽やかなほんのり甘酸っぱい旬のイチゴの美味しさをたっぷり味わえるこのムースはみんなの大好物。


材料(2人分)

イチゴ
280g
豆腐(木綿か絹ごし)
175g
タヒニ(ゴマペースト)
小さじ1
玄米米飴
70ml
寒天(粉末タイプ)
2g
りんごジュース
70g

作り方

  1. ブレンダー、フードプロセッサーまたはミキサーを使い、イチゴをピューレ状にする。
  2. ①に豆腐とゴマペースト、玄米米飴を加え、完全になめらかな状態になるまでよく撹拌する。
  3. 小さめの鍋にりんごジュースと寒天を入れて、寒天が溶けるまで木べらで混ぜながら弱火で煮る。
  4. ③を②に加え、さらに数分間撹拌する。
  5. ④を容器に入れて、固まるまで2時間ほど冷やす。

ポイント
イチゴにはビタミンCが100g中、約50〜100mgが含まれています。1日に5粒も食べれば必要量を摂取できます。ただイチゴを水洗いする時、へたを取り除いて洗うと水っぽくなり、ビタミンCも溶け出します。また鮮度が落ちるとビタミンCも損なわれますので、買った日か翌日には食べること。ビタミンCを食べて体の中から紫外線対策をしましょう。

マクロビオティック・カウンセラー Sanae Suzuki

Sanae Suzuki■レストラン『Seed Kitchen』オーナー。スタジオ『mugen』主宰。ガンや交通事故からマクロビオティックで回復し、食事による自然治療法を提唱する。マクロビのレシピとエッセイの著書『Love, Sanae』を英語出版。現在日本語版を執筆中
Seed Kitchen
住所: 1604 Pacific Ave., Venice
Tel: 310-396-1604
時間: 10:00am〜9:00pm
Web: www.seedkitchen.com


スタジオ mugen
Tel: 310-450-6383
時間: 10:00am〜5:00pm(火・水・木)
Web: www.seedkitchen.com


2014年5月号掲載