ロサンゼルスの有給病気休暇新法について

 先日、ロサンゼルス市議会により、有給病気休暇法が認められました。2016年7月1日より施行されたこの有給病気休暇新法により、ロサンゼルス市内の雇用者は、カリフォルニア州法で義務付けられている有給病気休暇を上回るベネフィットを従業員に提供しなければならなくなりました。

 現在カリフォルニア州法では、昨年の7月より既に24時間の有給病気休暇を支給することが義務付けられており、ロサンゼルス市内で週2時間以上働いているすべての従業員がこの新法の対象となります。

 この有給病気休暇新法により、従業員は年間で48時間の有給病気休暇を取得できるようになりました。雇用後90日以上経っている従業員が新法の有給病気休暇を使用することができます。また、2016年7月1日以降に雇用された従業員は、雇用期間が90日を過ぎた時点で有給病気休暇を使用することができます。

 48時間の有給病気休暇の支給方法は2つあります。1つ目は、1年間分の48時間を一度に支給する。2つ目は、30時間働くごとに1時間ずつ支給する方法です。ただしこの新法では、雇用者は、1年間で取得できる有給病気休暇時間を72時間に制限することができます。さらに、雇用者が既に48時間の有給休暇を従業員に与えている場合は、それ以上の有給病気休暇を提供する必要はありません。なお、カリフォルニア州法では、有給病気休暇の支給方法は新法と同じですが、1年間で取得できる有給病気休暇時間を制限することはできません。

 従業員の退職の時点で、雇用者は未使用の有給病気休暇を従業員に支払う義務はありません。ただし、退職した従業員が1年以内に再雇用された場合、その従業員は退職以前の未使用の有給病気休暇を使うことができます。

 カリフォルニア州法と違って、ロサンゼルス市の有給病気休暇新法は、家族の定義を血縁にとどめず、家族のように近い存在の人物にまで広げています。さらにこの新法は、雇用者が有給病気休暇の使用を2時間以上と定めることが可能とは特定していません。

 ロサンゼルス市内の雇用者は、頻繁な法律の変化に対応し、州法と市の法律の違いを理解する必要があるため、弁護士に相談することをおすすめします。


2016年8月号掲載