夏の発散後にご用心!!

夏の発散後にご用心!!

(左)盛夏から晩夏にかけて、夏の疲れがたまる時期。気持ちの転換を重視しましょう

(右)お盆は先祖の供養をする、日本の大切な伝統行事の一つです


 盛夏と共に発散していたエネルギーが徐々に弱まる8月半ば、日本ではお盆を迎えます。お盆は、古来から日本人が大事にしてきた先祖供養の時期。故人の霊魂がこの世とあの世を行き来するコミュニケーションの時期と言えるでしょう。

 盛夏から晩夏に移行するこの季節は、物質の転換ではなく気持ちの転換を重視することが大切です。日本に住んでいない私たちも盛夏と晩夏の2つのエネルギーを併せ持つ8月は、自分の気持ちと繋がる重要な時期と言えます。この時期は、自分自身(霊・スピリット)の内側を見つめ、自己と向き合うことで自らの心を映し出し、内省する時です。そして、夏の間、外にエネルギーを発散し過ぎていた人は、8月半ばから晩夏にエネルギーが弱まるこの時期にメディテーションなどで身体と心を落ち着かせましょう。バランスを調整することで、スムーズに夏から実りの秋へと気持ちの転換を図り、移行していけると思います。

メディテーションで心を落ち着かせましょう

メディテーションで心を落ち着かせましょう

(左)ハネデューメロンには整腸作用を促す効果があり、腸内活性して体内をきれいに掃除してくれます。利尿作用があるので、むくみ予防にも!

(右)大根には、食物の消化を助けて腸の働きを整えてくれる効果があります。大根おろしにしてさっぱり食べるのも良いですね


 私が卵巣ガンになった時にヒーリングで始めたマクロビオティックの経験を4月から書いていますが、マクロビの食事法を取り入れて最初の難関が、身体と精神の浄化作用からくる夏と同じエネルギーを発散する辛い時期を乗り越えることでした。

 発散させてすっきりした反面、気持ちは少し下がり気味でしたので、外に答えを求めるのではなく自分の内側を見つめ、自分の意識やその状態を自ら観察することを心がけました。そのためにメディテーションで心を落ち着かせ、 朝夕涼しい時間にゆっくり散歩をして自然に触れたり、日記に自分の不安な気持ち(ネガティブ)や希望(ポジティブ)を一緒に書く努力をしました。日によっては何もポジティブなことが頭に浮かばないことで、自分を責めている自分を見つけて、「こんな気持ちで本当に病気は治るのか」と思ったりしましたが、どんなネガティブな気持ちも現実的でない希望的な考えも、両方とも素直な自分の気持ちだと少しずつ認めてあげられるようになりました。

 そして自分の心(霊・スピリット)ともコミュニケーションがとれるようになり、お盆の時期ではなかったのですが肝臓ガンで亡くなった父と繋がることもできました。この経験があったからこそ心のバランスを取ることを学び、ネガティブなこともポジティブなことも気持ちの陰と陽のバランスだと理解できたのです。

 今月のレシピは夏の終わりに美味しいハネデューメロン冷スープと夏大根の丸ごとステーキです。

マクロビ・レシピ

夏のおいしさを丸ごと作って食べましょう

レシピ1:夏大根の丸ごとステーキ

レシピ1:夏大根の丸ごとステーキ
Photo by Sanae Suzuki / Seed Kitchen

皮を剥かないで栄養を丸ごといただきます。美味しい夏大根の辛味は心臓と小腸を助けます。


材料(4人分)

大根(8〜10cm)
1本
4カップ
昆布(1cm角)
1枚
ごま油
小さじ2
醤油
小さじ4
みりん(お好みで)
適量
バジル葉
4枚
バジル花、実
少々

作り方

  1. 大根は、たわしでやさしく洗って皮を剥かないで、2〜2.5cm幅の輪切りにする。
  2. 鍋に大根と水を入れる。水の量はひたひた。鍋の大きさに合わせて調整する。
  3. 昆布を入れて、中強火で大根を煮る。沸騰したら弱火にして串がすっと入るまで煮る。
  4. 熱したフライパンに油を入れて、中火で大根の両面を焼く。醤油を1つずつかけて(みりんを好みでかける)焼き色が付いたら出来上がり。
  5. 飾りと香りにバジル葉と花、実をのせる。

ポイント
大根はビタミンCやE、カリウム、カルシウムを多く含み、消化を促します。夏大根は、肉質が硬く、辛みも強いです。大根の辛み成分であるイソチオシアナートには、血液をサラサラにし、血栓を予防する働きがあると言われています。その他にも免疫力に関係する白血球の活性化、殺菌作用に対する効果大。皮に近い部分には、ビタミンが豊富に含まれていて、特に表皮には中央部の2倍も含まれているので、皮もしっかり洗って料理に活用しましょう!また皮膚の老化を防ぎシミ・そばかすを防止する効果があると言われています。免疫力の強化、ガン予防、アルコールの分解促進などの働きもあります。

レシピ2:ハネデューメロン冷スープ

レシピ2:ハネデューメロン冷スープ
Photo by Sanae Suzuki / Seed Kitchen

植物性のヨーグルトで作る冷たいメロンスープは、優しい甘さで暑い夏にピッタリ。


材料(4人分)

ハネデューメロン
1個
植物性のヨーグルト(大豆かアーモンド)
6オンス
海塩
ひとつまみ
白胡椒(お好みで)
少々
セージの花(飾り)
適量

作り方

  1. ハネデューメロンを半分に切って中の種を取り除き、皮を剥き一口大に切る。
  2. ミキサーにハネデューメロン、植物性のヨーグルトと好みで白胡椒を入れて混ぜる。この時、口当たりがなめらかか味見をきちんとする。
  3. 冷蔵庫に入れて2〜3時間冷やして出来上がり。
  4. 飾りにハーブの花か葉をのせる。今回はセージの花を使ったが、ミントでも良い。

ポイント
夏の暑い日、食欲がなくてもこのハネデューメロンが食欲増進に役立ちます。ハネデューメロンはカリウムやビタミンA、ペクチン(水溶性食物繊維)を多く含んでいます。ペクチンは整腸作用や悪玉コレステロールを下げるなどの働きがあり、カリウムは余計な塩分を体外に排出し血圧を安定させ、神経や筋肉の働きを助けます。

マクロビオティック・カウンセラー Sanae Suzuki

Sanae Suzuki■レストラン『Seed Kitchen』オーナー。スタジオ『mugen』主宰。ガンや交通事故からマクロビオティックで回復し、食事による自然治療法を提唱する。マクロビのレシピとエッセイの著書『Love, Sanae』を英語出版。現在日本語版を執筆中
Seed Kitchen
住所: 1604 Pacific Ave., Venice
Tel: 310-396-1604
時間: 10:00am〜9:00pm
Web: www.seedkitchen.com


スタジオ mugen
Tel: 310-450-6383
時間: 10:00am〜5:00pm(火・水・木)
Web: www.seedkitchen.com


2016年8月号掲載