Q:日本国内と違って、海外で童謡を歌うことの難しさや苦労などはありますか?

Q:日本国内と違って、海外で童謡を歌うことの難しさや苦労などはありますか?

安田:最初はどう受け止めてもらえるか不安もありましたが、逆に海外にいらっしゃる皆さんの方が、日本の歴史や文化に対しての思いは強く、しっかりと受け止めてくれるので苦労はありませんね。ニューヨーク公演の時に、カーネギーホールの楽屋で働いているおばさんが「赤とんぼ」を聞いて「プッチーニみたいだね。また来て歌ってね」と率直に言ってくれたのはとても印象に残っています。

Q:それぞれ個々での活動と姉妹での活動の大きな違いは何ですか?個人活動の時と姉妹での活動で、気持ちの切り替えや何か気を付けていることなどあったら教えてください。

由紀:姉との仕事の時は、ハーモニーを第一に、特に童謡は客観的に歌うように意識しています。歌謡曲を歌う時は自分を表現してしっかりと伝えていけるように心掛けていますね。

Q:オフはどんな過ごし方をしていますか?また、仕事以外にプライベートでも姉妹で過ごすことは?

由紀:身体や喉のメンテナンスに出かけています。あとはショッピングかしら。

安田:メンテナンスに時間をかけなくてはならない年齢になってきていますので、やはりオフはそこがメインになります。プライベートはそれぞれで過ごすことが多いです。

Q:多忙な活動でストレスが溜まったりすることもあると思いますが、お二人のリフレッシュの仕方を教えてください。

由紀:植木を大切にしているので、お手入れかしら。

安田:私は歌っていることが健康にもストレス発散にも繋がっているようで、あまりストレスとは感じていないような?(笑)。強いて言えばジムへ行ったり、お料理の作り置きをしたりかしら?

Q:60歳を過ぎても、美しさを保って健康で活動されている秘訣は?

由紀:その世代その世代で自分らしさを見つけていくこと。そして、受け入れるべきことは納得して受け入れ、越えられることは努力します。

安田:母がよく言っていました。「転ばない。食べ過ぎない。風邪ひかない」。そして、体力をつけるために少しの運動「自彊術」を続けています。

Q:音楽活動に対する信条や、大切にしている言葉は?

由紀:ライブ感を大事にしています。〝その日その時の劇場、ステージを作り上げることを大切にする〟。

安田:これも母からの言葉。「良い歌にジャンルは関係ない。良い歌は良い歌」。

Q:今後の活動の抱負や新たに挑戦してみたいこと、目標などがあったら教えてください。

由紀:来年1月に明治座で初めての座長公演をいたします。自ら成功へと導くべく努力中です。

安田:心も身体も健康であること。私たちが歌ってきた歌を歌ってくださる方はたくさんいらっしゃると思いますが、母国の言葉「日本語」を大切に歌ってほしいです。そういう人たちを増やしていきたいですね。

Q:最後に、ロサンゼルス在住のQOLA読者に、10月29日の公演に向けてメッセージをお願いします。

由紀:本当に久しぶりにアラタニ劇場で歌わせていただけることはとても嬉しく、光栄に思っております。私たちの海外公演の原点となった所であり、懐かしさと楽しさがたくさん詰まった場所です。再び、そこで皆様とお会いできるなんて、大いに期待に胸が膨らみます。とても心待ちにしています。

安田:2人で歌い続けて30年!ロサンゼルスも時代の流れによって変化していると思います。でも今回、私たちが歌わせていただいたアラタニ劇場で、また歌えるチャンスをいただき、とても楽しみにしています。多くの皆様のお出かけをお待ちしています。そして懐かしい歌の数々を一緒に歌いましょう!


歌手 由紀さおり氏 声楽家 安田祥子氏

姉:安田祥子(さちこ)、妹:由紀さおり、は子供のころひばり児童合唱団に所属し、童謡歌手として活躍。その後クラシック界、芸能界へとそれぞれの道へ。「人を感動させる歌にはジャンルは関係ないでしょう。一緒に歌えないの?」という母の言葉に後押しされ、再び一緒のステージに立ったことがきっかけで、1986年より姉妹のコンサートをスタート。姉妹のコンサート活動は30年目を向かえ、先人の残した日本の歌を子供たちに手渡したいという思いで、活動を続けている。
【由紀さおり・安田祥子 公式ホームページ】 http://www.yuki-yasuda.com


2016年10月号掲載

日本の美しい言葉と旋律を大切に歌い継ぐ 〜その1〜へ